男性の夢が詰まったガレージハウス
デザイン性と機能性が融合左.暖炉の上の棚は、実際にガレージとして使う際には工具や車関連グッズを置くのに役立つ/右.薪ストーブなどだとススがエンジンに悪影響を与えるため、クリーンなエタノール暖炉を設置
ガラスのむこうの愛車がどのように見えるかなどにも注意が配られている
『ガリレオベース』とネーミングした1階は、車やバイクが好きな方に向けてデザインされたガレージハウス。車をより美しく見せるために配置されたスポットライト、室内でもエンジンをかけられるように計算された換気システム、メンテナンスのための工具棚やコンセントの位置など、車好きにはたまらない要素が満載だ。「この空間は、車を置くための単なる車庫ではありません。車が好きだという趣味は一つのライフスタイルです。そのライフスタイルを生かした空間づくりを行なっているのです」。機能とともに、エアコンの吹き出し口を黒く塗装するなど、細かな部分にまで施されたデザイン性の高さも“日々の暮らしを楽しんでほしい”と願う百合永さんの想いからだ。
これまで多くの店舗や事務所の新築やリノベーションを手がけてきた経験から、『ガリレオベース』はデザイン性の高さとともに、光熱費の削減という現実的な課題もクリアしている。「LEDライトや省エネエアコンを採用していますし、光熱費を削減できる設計です。地球にもお財布にもやさしいですね(笑)」。スタイリッシュな雰囲気に目を奪われるが、実は質実剛健な空間でもあるのだ。